初めてのビルケンシュトック

そもそもサイズが大きすぎて日本では無理があると諦め、結局、彼は数ヵ月後にお目当ての品をハワイで購入しました。マウイ島に着いて直ぐ向かったラハイナのショッピング・モール内の靴屋さんには、いろいろな種類のビルケンシュトックが並んでいました。どこからどう見ても洒落っ気のない健康サンダルなのですが、夫がストラップを外してその大きな足をすべり込ませ嬉しそうに試し履きをしているのを見ていると、私も履いてみたくなりました。いかにも垢抜けない感じのデザインは別として、足の裏にぴったり添いそうな滑らかなカーブをもつインソールは見るからに履き心地がよさそうに思えました。そして私は、夫のお気に入りのモデルではなく(ビルケンシュトックのカタログによるとこのバック・ストラップの定番モデルは『ミラノ』という名称が付いているようです)、迷わず健康サンダルのような突っかけタイプを選びました。『アリゾナ』と呼ばれる定番モデルで、ベージュのスウェードのタイプでした。インソールのアーチが気持ちよく足の裏にフィットし、2本の革ベルトが私の幅広、甲高の不恰好な足をすっぽり包んでくれて快適です。一瞬にして、夫のこだわりが理解できたような気がしました。もちろん、2人揃って履いて来た靴をショッピング・バックに入れてもらい、真新しいビルケンシュトックを履いて店をあとにしました。

気持ちいいフィット感に+1 !

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バーケンストック
私がビルケンシュトックと最初に出会ったのは、かなり昔のお話ですが「どうしてもサンダルは『バーケンストック』じゃなきゃダメ!」と言い張る夫の買い物に付き合った時でした。ちなみに、アメリカ人はビルケンシュトックではなく、英語読みでバーケンストックと発音します。イケアをアイケア、ゴディバをゴダイバと自分達の読み易いように変えてしまっているのと同じで、本来の名称に近い発音を使っている日本人としてはちょっと
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長~いお付き合い
この時のハワイでの休暇は、着替えてディナーに出かける時以外、ほとんどこのサンダルで過ごしました。帰宅後もその夏中、私の初めてのビルケンシュトックは大活躍でした。何と言っても、着脱の最も楽な『突っかけサンダル』なのですから、ちょっと出かける時にこれ以上便利なものはありません。しかも、一見野暮ったい感じのデザインは、裏を返せば自己主張がなく何にでも合わせられるということなので、夏のカジュアルには持って